新時代のキャリアのつくり方⑤ 〜天職と適職

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目醒めのプロセスで行き着く天職とは、これまで我々が考えていた天職とは少し異なるようです。
今に在る時間が長くなると、自分が今何をどうすべきなのかがわかることがふえてくるわけですが*、その過程で「これをやるべき」と感じられることがあります。それは時に端から見ると仕事といえるケースもあるわけで、自分個人の「やりたいことをやる」という感覚とは少し異なるようなのです。
 
*インスピレーションを受け取るともいいます

確かなことは、自分が特別な存在になろうとしている内は手に入らないものであり、特別な存在になることを諦めた時、目の前に敷かれていると気がつく道である、ということでしょう。
特別な存在になりたいと感じることは健全な自我意識の成長過程で、そこを通り過ぎた時、つまり①特別な存在にはなれないのだ、と悟った時か②特別にならなくても大丈夫なのだと気がついた時、あるいはその両方の変容が訪れた時に、導かれる道なのかもしれません。
そうした意味でわたしもまだまだ道の途上だと感じるものです。
やっていることではなく、やっている時の意識の在りようが、それがそうであるか(天職であるかどうか)を決めるのでしょう。
 
もう1ついえることは、天職は目醒めのプロセスで創り出すものだとしても、適職というものは確かに存在するということです。向いている仕事と向いていない仕事であれば、向いている仕事をしている方が格段に目醒めは進みやすいでしょう。

しかしながら、そもそも向いていない仕事をしているとすれば、それは仕事そのものというよりは、仕事への取り組み方が原因であることが多いということです。
仕事をしている時のあなたの生き方が、本来のあなた自身の生き方とズレている時だけ、その生き方のズレが「合わない仕事」として現実に映し出されるのであって、本来の自分自身を生きている時、明らかに不向きな役割を割り振られるほど合理性に欠ける職場は非常に少ないものです。

つまり、本当にズレているのは自分自身の生き方であることが多いということになります。何をどのように変えるべきなのか。それは人によって異なるのでここではふれませんが、とても大切なことだと感じているので、ワークショップvol.2以外の講座では丁寧に掘り下げています。本当に必要なことは、天職や適職を知ることではなく自分自身を知ることなのです。
生き方の偏りはそのまま、仕事だけを変えても同じ課題にぶつかりますが、本当の自分自身と今の自分自身の乖離を知ることができれば、実は今の仕事もかなり向いていたと気がつくケースは多いです。
道はいつでもあなたの前に敷かれていて、ただ知らぬ間に偏った眼鏡をかけていただけなのですね。


 
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