苦手分野に飛び込もう💫

仕事を探すなら、どうしてこれまでの経歴を活かせる場所を探さなかったのか、疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

わたしも最初はその予定でした。
実際、最初に就職しかけた会社は人材会社であり、その後もハローワークで働く仕事をご紹介いただいたり、ドイツ企業の仕事を紹介されたこともありました。

しかし、何かが噛み合わない...。
むしろ、これまでやっていた仕事に近ければ近いほど「今までわたしのやってきたこと(=価値を見出していたこと)とは決定的に本質が違う」と、身につまされる瞬間がやってきました。

その代わり、コンビニの仕事とか、これまで全くやっていなかった仕事の方が、スッと入っていける。その仕事が合っているか?といわれれば正直疑問でしたが、少なくとも今にあること、楽しむことはできる。

これは...

エゴ(=これまでのやり方)を捨てなさいってことだ。


そして、直感に導かれるまま転職活動を再開するうちに、あることに気がつきました。

本当に就職したいなら、とっくに仕事が決まっていておかしくないはずだ。この現実はおかしい。わたしは何にブロックをかけているのだろう?と。
 
やりたいことがわからない時、みなさんはどうされますか?
わたしは直感に従い「これはやった方がいい」と感じることを行動に移していました。それでも何かが滞っている時というのは、もしかして何か見落としていることがあるんじゃないか?と感じたんですね。

そこで、自分が無意識にさけていたポイントをできるかぎり外してみました。

会計、経理は苦手
結果を求められる営業はしんどい
残業、フルタイムは疲労困憊するからイヤ

というのも、これまでのパターンから直感的に理解したのです。

これは、苦手意識の先に「本当にやりたい」が隠れているパターンだ、
と。


キャリアカウンセラーに転身する前、わたしは一貫して無形商材(印刷・広告・人材)の営業に携わっていました。
無形商材というのは、売るものが決まっていない営業なので、見えないニーズや望みを言語化し掘り当てることが得意なわたしにとってはぴったりの仕事だったと思います。

しかし、新卒の頃からわたしが営業をやりたいと思っていたかというと、そんなことはありませんでした。
周囲に向いているといわれる仕事はだいたい「講師」であり、自分でもそんな感覚はありました。適職診断では「研究職」や「カウンセラー」がダントツのヒット。今思うと、いずれこの道に来ることは最初から決まっていたのだと思います。

しかし、当時の私は、自分では「一番向いてない」「苦手」と感じる「営業」を選びました。その時はなぜか、その方が自分は成長できると感じていたからです。

「苦手」というのは、ブロックのある証拠。
つまり本当は、そこに才能が埋まっている証拠であり、本当に何もなかったらそこに反応は起こりません。その道を選んだ結果、ずっと眠っていた魂の才能を掘り当て、営業を「本当に楽しい」と感じるようになったのだと思います。
 
カウンセラーとしての立場からお話するなら、苦手なことを無理して選ぶ必要はないと思っています。何事にも段階があり、得意なこと(=自分にとって怖いこと)を選び、才能を開拓していく時期というのも存在するからです。

しかし、時にこれまでやりたかったことを全てやりきってしまい、次にやりたいことがよくわからないケースもあります。
そういう時は、手元の選択肢にどうもしっくりこないのです。一番の正解が、コンフォートゾーンの外にあるからですね。