手持ちのチェロをメンテナンスに出そうと思います。
壊れているわけではないのですが、楽器のためのマッサージですね。
その時ふと思ったのですが『わたし』という楽器もメンテナンスのかかる時期のようです。
現実で起きていることは、いつも内面で起きていることだと、以前内なる自分からいわれていましたっけ。
弦楽器は4本の弦の内、1本の弦の音を調律すると、隣の弦の音も変わってしまいます。
弦の音の高さは弦の長さで決まるのですが、4つの弦はいずれもテールピースと呼ばれる同じ部品で長さを調整しているので、1つの弦をより強く張ると、テールピースがそちらに引っ張られ、他の弦の長さも変わってしまうのだと思います。
つまり、1本の弦を調律した後は、他の弦も改めて調律し直す必要があるということです。
(仮に先に調弦されていたしても音が変わっていたりするから)
てっきり4本の弦はそれぞれ独立していると思っていたわたしは、昔チェロの先生に「それは当然のことですよ」と云われてとてもびっくりした記憶があります。
全てはバランスで成り立っており、影響し合っているので、1つの弦の調子が変わると、他の弦の調子も変わってしまうのですね。
隣の調子が狂っている時は、自分の調子がもともと合っていたとしても、改めて調整し直す必要がある。より大きなハーモニーを奏でるために。
わたしたちもそうなのだと思います。