旅路を終えていくために

魂の課題、いわゆるカルマの清算については、今年はわたしの他にもテーマとなる方が多いのではないかと感じています。

先日拡大の星・木星が自分自身を意味する牡羊座に入りましたが、牡羊座には現在、魂の傷を意味するキロンも入っています。
(キロンとは、ギリシャ神話のケイローンのことで、死ねない痛み、つまり死をもっても手放しきれなかった魂の痛みを象徴している、とわたしは解釈しています)

牡羊座木星期の間、深層意識を象徴する冥王星はほぼずっと逆行していますから、正に内なる魂の記憶をさかのぼっていくわけです。

この時期に何かをスタートされた方は、かつてのわたしのようにそれを通して魂の傷を癒していく道を歩み、また、とりたてて行動を起こさなかった場合でも、これまで内側に秘めていた痛みが木星によって拡大されやすい流れが自然と起きてくるのではないか(もちろん終えていくために)と感じています。

「何かをスタートしたい」「挑戦したい」と感じた時は、それは自分自身を最も効率的に癒していける道のりを示していたりしますので、ぜひチャレンジされてみてはいかがでしょうか。人生の道のりがずっと平坦になります。

また、わたしのように何か予想外の出来事が起こったとしても、これも自分自身を癒していくために起こっているのかもしれない、と捉えることで新しい意識の扉が開かれてゆきます。
 
中には率先して家系のカルマにぶつかっていく魂もいるでしょう。
(これは生まれた時の約束で決まっているのではないかと)

家族というのはいわゆるカルマメイトであって、同じ魂の課題(特定のテーマにおける生き方の偏り)をもっているケースがほとんどです。

これは、自分自身の生き方の偏りを認識した上で、家族みんなの生き方やこれまで家庭内で起こって来たことなどを振り返ってみるとよくわかります。
(わたしの家系は「お金」と「自己犠牲」が大きかったです)

チームを組むことで、より効率的にその傷を癒していこうとしていることが1つ、また意識は連動していますので、1人が高得点をあげると(深く癒されると)それが全体に影響を及ぼすことから、時には悪役を演じてくれる魂もいると思います。

自分のカルマは何だろう?と難しく考える必要はないと思いますし、家族のためにカルマを癒そうと頑張る必要もないと思います。
 
ただ、自分自身を癒すことに集中し、これまで以上に自分に誠実に生きることを大切にすればいいのです。
あなたが癒された時、それは自然と周囲に波及してゆきます。
 
現実におけるほとんどの問題はこのカルマ(魂の業)を癒していくために起きてくるので、何か解決不可能な問題が起こった時に、自分自身の生き方の偏りを知ることは問題の本質を見抜くきっかけになることでしょう。

そして本当に大切なことは、この問題を何とかすることではなく、自分自身の無意識の偏りを癒していくことだったのだ、と学んでいくのです。