自分の意見ってなんだろう?

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ジャーナリストの田原総一郎氏をご存知ですか?
学生時代、一度だけ彼の講義に出席したことがあります。政治家や著名人、経営者をお招きして学生向けに話をしてもらう講座で、大人気でした。
当時のわたしはかなりミーハーで、著名な人に会えるかも?みたいな気持ちで確か講義に申し込んだ気がします。ところが、最初の講義でちょっと衝撃的な体験をすることになりました。
 
講座の最後に質疑応答の時間が設けられていて、学生が手をあげるんですが、ほとんど質問を最後まで聞いてもらえなかったり、田原氏がとりつないでくれなかったりして、学生の質問にまともに答えてもらえないのです。
 
「ちょっといいかな?それ、マスコミの意見だよね」

「〇〇さんどう思います?この質問。やっぱりメディアの影響が否めませんね」

「質問ありがとう。あのね、君たち...」
 
講義はディスカッションを前提としていたので、ある情報や時勢について「自分はこう感じているのですが、〇〇さんはどう思われますか?」これは質問のテッパンフレーズでした。ところが、学生たちが自分の質問、自分の疑問だと思って表明した意見のほとんどに、実はマスコミの影響が入っている。それが質問をとりつないでもらえなかった理由でした。

今ならよくわかるのですが、自分なりに物事を考え抜くようになると、話し手の言葉の奥行きを感じ取れるようになります。つまりそれが、その方の体験から生まれた知恵なのか、それともどこかで仕入れた情報(知識)にとらわれている話なのか、ということです。ですから、田原氏の慧眼はごまかせなかったのだと思います。
 
初回の講義の後、わたしはその講座に出席できなくなってしまいました。あの日ばっさり一刀両断されてしまった質問のほとんどは、当時のわたしにとって「あ〜わかる。確かにそれ気になるよね」という類のものだったからです。
 
今の自分ではまともに質問することすらできない。講義のレベルに達していないと感じました。というか、わたしの意見て何だろう...わたしに自分の意見なんてあるんだろうか...
 
色々観察するうちに、自分についてのこと、自分の好きなことや興味のあることには、ちゃんと自分の意見があると感じるようになりました。「わたしはカレーが好きです」これは自分の意見だよね、うん、と。
また、当時出席していた大学の講義のほとんどは、自分の意見を培う役には立たないと感じるようになりました。というのも、それまでわたしはミーハーな理由や、ちょっと面白そうだから、という浅はかな理由で受けていた講義が多く、自分が本当に心動かされている講義はとても少なかったからです。
講座にほとんど出席しなくなり、その時間は図書館に入りびたるようになりました。自分自身を知るには、その方が手っ取り早かったからです。、昔の哲学者は、なんだか骨のある自分の意見を語っている気がしました。でも彼らは別に特別なことをしていたわけではなく、ただ日常生活をよく観察していただけのようでした。
 
それから当時興味を持てたことはオーケストラだったので、オーケストラの練習によくいっていました。音大生でもありませんでしたし、どんなに練習しても就職に有利にならないことは理解しているつもりでした。でも、他にやりたいことがなかったのです。
  
「自分の意見ってなんだろう」という疑問にぶち当たった時、自分なりに体験して探求した答が求められることを知りました。それには、今、自分の本当にやりたいことをやるしかない。それしか自分を知る方法はないんだ。それがわたしの答でした。

自分の好きなこと、興味のあること、そして、いつだって本当にやりたいことをやれば、いいんです。それが自分を知るということなのですから。
 
 
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