創作と意識

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以前、現象世界で好きになる人は、まだ潜在化している自分自身の可能性の投影である、というお話をしましたが(嫌いになる人もしかり)実はこれはドラマや映画、漫画やアニメの登場人物にも当てはまります。現実も創作も、意識が見ている夢であることに変わりはないからです。
  
意識が創作ドラマに惹きつけられる引力は2つあり、1つは登場人物の魅力、もう1つはストーリーや世界観の魅力です。
 
自分の好きだったドラマ、はまった映画や漫画があれば思い返してみていただきたいのですが、あなたはその中で誰か特定の登場人物が好きでしたか?

その場合、その人はあなたの意識のまだ潜在化している可能性を投影してくれる人物、ということになります。もちろん魂に性別はありませんので、同性でも異性でもしかりです。例えばわたしが子供の頃テレビで「セーラームーン」を見た当時は、セーラーマーキュリーが好きだったように記憶しています。当時は知的な女性に憧れを抱いていたのでしょう。

同じ話を年月を重ねてから読み返し、違う印象を受けるようになるのは、あなたの意識が成長して読み解く視座が変化したからです。以前は心惹かれた登場人物に惹かれなくなり、別の人物に心惹かれることがあるかもしれません。あるいは、もう少し成長すると様々な人物の魅力がわかるようになり、1人の人物に肩入れすることは少なくなるかもしれません。魅力とは意識を引き込む力、存在の奥行きのことです。意識が成長すると、様々な人物の心の奥行きを読み解けるようになりますので、現象世界でも特別な人や嫌いな人が少なくなるのです。

ストーリーや世界観に魅力を感じる作品は、あなたの意識が追い求めている世界、この世界で追求したい道のヒントが隠されています。
 
「ガラスの仮面」はわたしの中学時代ドラマ化された漫画でした。魅力的な登場人物は多く存在しますが、読者の視点が一番面白く引き込まれる視座であると感じています。わたしの意識が何に惹きつけられていたのかというと、ストーリー、登場人物の成長でした。人の成長する姿は、意識に自らの内包していた無限の可能性を思い出させてくれます。それがわたしの魂が、現象世界でも人を育てる道を選んだ理由だと思います。
 
なお、わたしたちの意識が何かに強烈に惹きつけられたりハマってしまった時、「なぜこんなに惹きつけられるのか?」をはっきり悟ると熱病から醒めてしまいます。
意識は自らの本質を悟ることで、夢から醒めていくのです。


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