星くずの叡智 森のささやき

元ドイツ在住キャリアカウンセラーの日記

変えなければいけない現実なんてない

先日、健康診断を受けた際のことです。

「概ね良好なのですが、唯一、白血球の数値が標準より少し少ないですね」
「それって、病気や風邪と戦う力が弱いってことですか?」
「まあ、免疫力と関係する値ではありますね。ただ、今のところ他に問題がないので、これは経過観察ですね。はい、大丈夫ですよ」

そう云われて頷いた瞬間

" お前には戦う意思がない "

そんな言葉が胸に降りてきて、わたしの内に深く響きました。


みなさんは、健康診断を受けていますか?
わたしは今回「受けたほうがいいかな」と感じた基本項目を受けてきました。

「〇〇した方がいい」というのは、魂の意図ど真ん中ではないのですが、そこにまだ手放しきれてない執着や恐れがある時に感じることが多いようです。
逆にいうと、それを通して自分と向き合うことで手放せる怖れがあるともいえます。

では健康診断について、魂はどう思っていたのか?といえば、診断結果を受け取る日の朝、ふと去来した思いが一番近かったかもしれません。

それはこういってました。
 
「健康状態なんて、わたしの意思でどうとでもできるのに、なんで検査なんか受けなきゃいけないんだ〜」

ははは、ちょっと窮屈だったみたいですね(笑)。

わたしたちは、目醒めてくると徐々に肉体の状態を自由に調整できるようになってくるようです。
確かに、自分の体の状態を自分で把握できなかったこれまでの状況は、魂にとってはコントロール不可能なガンダムに搭乗しているようなものですから、ちょっと不自由だったのかもしれません。

同時にこうも感じました。
本当は「健康状態なんて、わたしの意思でどうとでもできる」ということは、今の肉体の状態はわたしの意思の現れなのだな、と。

その後冒頭の診断結果を聴き、さらには「お前には戦う意思がない」と自分からのメッセージも受け取り、深く納得してしまったわたしなのでした。

わたしは戦いが嫌いです。
自分が傷つくことも、人が傷つくのを見るのもイヤなので、何でも受け入れ和合したがる傾向があります。

そのせいか、今世の一貫した学びとして「困難に負けない、強い意思を鍛錬すること」が課題として与えられていました。
 
人生で何度か壁にぶつかる度に「戦ってまで自分を貫きたくない」と感じる、意志薄弱な自分が出てくるのです。

若い頃はそんな弱い自分を押し込めながら頑張って夢を叶え、これからは、そんな弱い自分も全て受け入れ、統合していくことが課題です。(^ ^)

和合は確かに大切、なのですが、その前に自分と異物を切り離すことも大切です。
なんでも「よしよし」としてしまうのではなく「わたしはこう」「これはわたしの意思に反する」と明確化することで、自分自身の輪郭を浮き彫りにすること。

そうして、自分とそれ以外、それぞれの輪郭がはっきりして初めて、異なる2つが和合できる第3の道が見えてくるのだと思います。

そう考えると、日本に戻ってきたことも本当に納得といいますか、魂の理にかなっていたのだな、と感じるようになりました。

ドイツでの生活は本当に快適だったと思います。
不純物ゼロ。
自然に囲まれた家で、オーガニック食品や生活用品に囲まれ、自分一人で自分のペースで仕事をし、好きな人とだけ付き合う。満員電車なんてもちろんありません。

でもね、、「それでは、それ以上強くなれない魂もいるんだよ」と。

もしもわたしがこの子をもっと強くしたいと思ったなら、熱く誇り高く自ら意図する魂に目覚めてほしいと願ったなら...と、ふと思ってしまったのです。

ああ、、

絶対、日本に戻しましたね。
で、それなりの環境に放り込んだかも(笑)

結局、変えなければいけない現実なんて本当はなくて、全ては魂の望み通りなのでしょう。