どこにもいかないで、ただ今ここにいて

沖縄在住の修了生と東京でお会いしました。
 
水のエネルギーの強い方だったので、話題は自然と水のエレメントの話に。

水のエレメント(蟹座・蠍座・魚座)の強い方は、本来とても「共感力」の強い方。
太陽と月に水を持っていなくても、どこかの天体が水のエレメントで、自身の水の要素を上手く使いこなせていないと、この世では色々と生きづらいものです。

言葉にできないものを察知する力に優れたあなたにとって、この世界は非常に感情的な騒音にあふれています。
 
普通に日常生活を送っているだけなのに、人間関係で必要以上に傷つき、人と一緒にいることに疲れてしまったり、周囲の問題を知らぬ間に背負いこんでしまったり。
 
また、過去をいつまでも引きずりやすく、感情の切り替えが上手くできない自分自身に対して嫌気がさし、自分を持て余してしまう、といったことはないでしょうか。

だからといって、そんな感受性の強い自分を封印してしまう(なかったことにしてしまう)ことを、望んでいるわけでもないのです。
 
わたしは火のエレメントの次に、水のエレメントが強く、そのことがこの仕事には強く影響してきたと感じています。
自分でも持て余し気味だった水の要素を解放するために、講座やカウンセリングで感情の取り扱い方を取り上げることが多かったのではないかと思うのです。
 
水は他者とわかりあえることを、いつも心のどこかで望んでいます。
水に国境線はありません。本来全てのものは一つ。そのことを、あなたは心のどこかで生まれながらに知っているのです。

水は自らの意思でどこにも向かいません。
どこにもいかないで、ただ今ここにいること。そして起きて来た大いなる流れと1つになっていくことを望んでいるのです。
 
水は決して正解を求めません。
ただ今という瞬間を受けとめ、感じ尽くすこと。そして「正しい」とか「間違い」といったもののない領域に抜けていくことを望んでいるのです。

なぜなら水は、全てを愛するために(受け入れるために)生まれて来たのだから。

水のエレメントの強い方には、本当は全てを愛せるわたしになりたい、という願望が心のどこかにあるのではないでしょうか。
それが人間関係に人一倍傷つきやすい理由なのではないかと。

あなたは、何かを愛せない(受け入れられない)自分に人一倍傷ついているのです。そんな自分を持て余し、持ち歩くことに少し疲れてもいるのです。

本当はただ、ゆっくりと羽を休めたい。もしもそれが、わたしにゆるされることなら。というのは、どこにおいてきてしまった本音でしょうか。

人一倍傷つきやすいということは、人一倍感動できるということ。
他の人にとっては何でもないことが、あなたにとってはきっと特別で神聖な瞬間となることでしょう。
 
「たくさん傷ついて、たくさん泣いて、たくさん感動するために、わたしは水を備えて生まれて来たのだ」と、ある時わたしは感じたものです。
 
魚座木星期間もあと少し。
あなたは何を、愛せるようになりましたか?