エレメントでみる適職と天職

自分の内で幅を利かせているエレメントや星座がわかると、適職の方角というものはなんとなくわかってきます。

わたしの場合、のエレメントが支配的ですので、その内なる力を封じ込めることなくのびのびと発揮できた時に「ここでは自然体で自由に働ける」「この仕事、わたしに合ってるわ」と感じることになります。

2013年にカウンセリングをスタートするまで、わたしは7年間ずっと営業をやっていましたが、基本的に仕事は受注営業スタイルで、印刷・広告・人材など、全て無形商材を扱う仕事でした。

営業というのは基本的に溌剌とした元気な方、火のエレメントの強い方が多い印象ですが、水のエレメントを併せ持つわたしには「相手を深く理解したい」という行動特性が宿っていたため、プレゼン営業よりヒアリング営業(=相手のニーズを汲み取る仕事)が適していました。

また、当時は気がつきませんでしたが「火」「水」目に見えないものを扱うことに長けたエネルギーですので、わたしの魂は「相手の言葉にならない領域を感じとり、形にしていく力を磨くため」印刷や広告営業の分野で仕事をしていたのだと思います。
(最初から「こういうデザインが良い!」「こういう色でこんな感じ!」と言語化できるクライアントさんは少なかったからです)
 
その後、人材会社の営業に転身したわたしは、この力を使って取引先の会社にあった人材の輪郭を浮き彫りにしたり、その方にエネルギー的にマッチしたポジションを紹介するようになっていたようです。

自分に合ってる仕事かどうかというのは、何をしているか以上に「そこであなたが本来のエネルギーを発揮できているかどうか?」にあるのだと思います。

そして、無意識に操作していたこのエレメントの力を意識的に扱えるようになった時、つまり「やりたいことを、やりたいようにできた!」と自覚できるようになった時に、わたしたちはその意識の成長に喜びを覚え「これが天職だわ!」と感じるようになるのではないでしょうか。
 
また、過去わたしは仕事のスキルや専門性を身につけるために働いているのだと思っていたのですが、実はあべこべで、自分の生まれ持った特性に気がつき、その力に磨きをかけていくためにわたしたちは仕事をしているのかもしれません。

つまり最初から「この仕事が合ってるわ!」などと言語化できなくても、やるべきことは向こうからやってくるし、仮にやりたいこととは何の関係のない仕事をしていたとしても、自己理解が深まる過程で「なぜそれをやっているのか?」「それが魂の学びにどう関係していたのか?」人は自然と悟っていくものなのだと思います。

✔︎ 生まれ持った本来の力に気がつき
✔︎ それをこの世界で自由に扱えるよう磨きをかけていく

そのことが魂のキャリア本来の目的であると気が付いた時、わたしたちはもう、特定の職業という形にこだわらなくなるかもしれません。

なぜならこの2つの理解力、自己の才能に対する「自覚」と「研鑽」が深まることで 「過去には適職だったけれどもはやそうではなくなった仕事」というものも当然出てくることになるからです。
その仕事で才能に磨きをかけられるステージは終えてしまい、今その仕事についたとしても魂として学びにつながらない場合は、それをわざわざ自分の現実に映し出す必要もないのだと思います。
 
逆にいうと、わたしたちは何かと適職や天職を求めがちですが、本当は探す必要などなく、上記2つの理解を深めるためにふさわしい仕事(環境)しか与えられていないのかもしれません。
(そのことに気づけるかどうか、はまた別の話ですが)

わたしたちは人生を通して「自分は何者であるか?」を知る旅をしています。
仕事における働きやすさ、働きづらさを通して、わたしたちがより「自分は何者であるか」の自覚を深めた時、次の幕は突然やってくるのかもしれません。