一番地球に近い仕事

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最近、農業や食の仕事は、ある意味一番地球に近い仕事なのかな、と感じています。

漫画『ガラスの仮面』で、最終的に主人公マヤとライバル亜弓が挑戦する「紅天女」という役柄があるのですが、その中に「水はわが命 土はわが愛」という台詞が出てきます。
 
「紅天女」というのは精霊の役なので、作中では「風・火・水・土」という自然界の4つの元素をどう演じるのか?を最初に学び、「土はわが愛」の台詞を理解するプロセスでは「食物は地球の愛=土が育てたもの」という気づきが主人公のもとを訪れます。
 
読んでいて「なるほどな」と感じたのですが
 
食事をすることは、地球とつながることなのです。
わたしたちは「地球の育てた命」をいただいているのですから。
 
「衣・食・住」

人間は何かを加工することで沢山のものを生み出してきましたが、その原料は全て地球が育んできたものです。人が生み出したものは1つもない。地球という大きな生命体の中で育まれた1つのエリア(価値観・構造・仕組み)が、今の現代社会なのです。

これまでずっと「仕事、仕事」と思って生きてきましたが、それは現代社会という1つの枠組みに支配されていたからで、本来、わたしたちの本質的な営みは日常生活の中にあるのでしょう。
 
日常生活こそが喜びであり、日常生活を意識的に営むことで、わたしたちは地球という生命体とのつながりを深めていけるのです。
この食物はどんなところで育ち、どんな景色を見て、誰が運んできてくれたのか?
それはすなわち「わたしは今、何に生かされているのか」を理解することです。

現代社会の価値観では、みんな無意識に「お金のおかげで生きている」「会社のおかげで生きている」と感じてきました。
しかしわたしたちの「命を育んできたもの」そのものに目を向ければ、また違った景色が見えてくるものです。日常生活とは「沢山の命に生かされている」ことを実感できる豊かさの源泉であり、仕事とは古来、そこから派生したものだったのでしょう。

そのことに多くの意識たちが気がつき始めた時、新時代の仕事の在り方は自然と変わってくるのかもしれません。
キャリアカウンセラーを5年やってきて思うこと、それは、キャリアチェンジとはあなたが「世間一般の価値観」から「自分本来の価値観」へと素直になった結果、あなたの内から「自然と起きてくる結果」に過ぎない、ということです。

地球で育った命を扱い、命を運ぶ仕事。
コロナ禍で目下大きな打撃をうけている「飲食業界」ですが、消費者の方だけでなく、地球の方を見つめて働く人がふえてきた時、仕事の在り方は少し変わってくるのでしょうか。地球で育った豊かさを、さらに豊かな形にして届けたいと思った時、それを様々な形で望んでいる人は沢山いるように感じています。



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